
予防接種
予防接種
予防接種は医療の進歩に従って種類が増え、ワクチンで予防できる疾患が増えており、人類にとって欠かせなくなっています。こどもが生まれてから成長する間や毎年のインフルエンザワクチン、留学や海外赴任など渡航ワクチン、基礎疾患のある人や抵抗力の下がる高齢者のためのワクチンなど様々な種類があり、かつ効果的に予防接種を行うため、接種対象やスケジュールの改訂が随時なされています。例えば麻疹は非常に感染力が強く、空気感染することから予防にはワクチンが有効とされています。現在は2回接種が推奨されていますが、時代によっては1回接種だった頃(1972-1990年)もあり、発症すると周囲の影響が大きい医療従事者や児童福祉施設職員、学校職員で免疫が不十分な方の追加接種を考慮する必要があります。妊娠中に麻疹にかかると流産や早産のリスクの可能性が指摘されています。さらに、妊娠初期に風疹にかかると赤ちゃんが先天性風疹症候群(心奇形、白内障、難聴など)をもって生まれてくるリスクが高まるとされていますので、妊娠希望女性や同居者の予防接種はとても大切です。SNSでは予防接種の対する様々な情報が飛び交い、不安に感じられる方もおられると思いますが、予防接種には感染症の死亡率を下げたり、症状の重篤化を防いだり、発症予防など様々な利点があり、麻痺や難聴などの後遺症を防ぐだけでなく、入院回数・期間や医療費などの抑制にもつながることで入院に付き添う保護者の負担の減少にもつながると考えられます。もちろんこれら予防接種は強制ではないため、家族で十分話し合い、理解及び納得された上で同意される場合に接種させていただきます。
乳幼児・小児の定期接種や任意接種、海外出張・旅行・留学などに伴う必要な予防接種を各種実施しております。取り寄せが必要なワクチンにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
すぐには入荷できない場合もありますので余裕をもってご予約ください。お急ぎの場合は電話での確認をお願いいたします。
下記ワクチンには時期によっては同時接種が可能なものがあります。基本的には同時接種で有効性が変化したり、副反応の頻度が増加することはなく、同時接種本数の制限はありません。ただし、接種間隔は定められた期間があり、例えば注射生ワクチンは27日以上の間隔を置いてから注射生ワクチンを打つこととされています(同時接種は可能)。同一ワクチン同士及び注射生ワクチン同士を除けば、異なるワクチンの接種間隔に制限は特にありません。
時期や在庫によって接種可能なワクチンは変化します。詳しくは予約時にお問い合わせください。
予防接種には定期接種と任意接種があります。
内容や補助などは随時変更されますので最新情報は神戸市HPを参照ください。
予防接種法で規定され、実施主体は市町村長であり、神戸市の場合は
この3つをすべて満たせば予防接種券を用いて無料で予防接種を受けることができます。神戸市のHPで詳細が確認できます。
予防接種法には含まれないですが、定期接種と比較して重要性が劣るわけではありません。実施主体は医療機関で費用は原則自己負担ですが、神戸市では一部独自の補助があります。個人が感染症に罹患することや重症化を防ぐために任意で接種することになります。
自己負担はありますが、定期接種以上に予防接種の効果を高めたいと考える方は接種を積極的にご検討ください。後遺症予防のみならず、受験や各種行事、大会など重要なイベント前の発症予防にも役立つと思われます。
おたふくかぜワクチン
神戸市では接種日時点で神戸市に住民登録があり、満1-2歳(3歳の誕生日前日まで)で上限2,000円で1回/人まで。小児科学会では就学前も合わせて2回接種を推奨しています。脳炎・脳症、難聴、精巣炎、卵巣炎、膵炎、妊婦における流産リスクの減少を目的とします。生ワクチンなので妊娠中は打つことはできません。
インフルエンザワクチン
条件は神戸市HPを参照。毎年秋ごろ13歳未満は2回接種(2-4週間隔)、13-64歳原則1回接種推奨。65歳以上は定期接種となります。インフルエンザは1度打っても持続的に抗原性を変化させるため毎
3種混合(DPT)ワクチン
就学前接種(5-6歳)及び、定期接種の二種混合の代わりに打つ(11-12歳)ことで百日咳予防効果を追加します(百日咳は2025年春の時点で過去最多流行、乳児がかかると無呼吸発作のリスクのため周囲の予防は重要です。生ワクチンではないため妊婦に打つことも可能で、出生後の乳児に効果的とされています)。
不活化ポリオワクチン(IPV)
急性灰白髄炎による麻痺の予防に重要で、海外からのインバウンドの増加でリスクがあるとされます。就学前接種(5-6歳)に考慮してください。
新型コロナウイルス
入院を含む重症化を予防する手段として小児科学会が6か月-17歳のすべての小児へ接種を推奨しています。特に重症化リスクの高い基礎疾患のある児への接種も推奨されています。
予防接種のスケジュールに関しては日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールがHP上で公開され、必要に応じて改訂されています。神戸市では予防接種券つづり(水色の冊子)が母子手帳交付時に配布されています。予防接種スケジュールは随時改訂されるため、都度把握するのは難しいです。神戸市では乳幼児期に受ける予防接種は個別接種案内されていないため、予防接種券を参考にしていただいたり、神戸市で紹介されている予防接種スケジュール管理アプリ「KOBE予防接種ナビ」(iOS向けとAndroid向け)がダウンロード可能ですので利用をご検討ください。英語、中国語、韓国語、ベトナム語対応です。
予防接種を行うにあたり、安全上の理由から下記項目のチェックをお願いします。当てはまる項目によっては延期が望ましいと思われますので、予防接種のキャンセル(当日は電話連絡)をお願いします。要注意の人は十分な相談が必要で、場合によっては接種が不可になることもあります。
※ワクチン取り寄せは相談に応じて行いますが、取り寄せ対応の場合キャンセルが難しいため、発注後キャンセルの場合実費負担をお願いします。体調不良などでワクチン期限内の延期であればキャンセル料は不要です。
例えばインフルエンザワクチンなど一家全体で予防したい、こどもや孫と別の種類だが同じ機会にワクチンを打ちたいなど、こども以外に成人の方でご希望がある方は同時に打てるようにワクチン取り寄せなど配慮しますので前もってお問い合わせをお願いいたします。こどもがワクチンを打つ機会に、成人の方も今まで打つ機会のなかったワクチンや打ち忘れたワクチン、任意接種ワクチンなどの接種をご検討いただき、発症予防や重症化予防につながれば幸いです。特に妊娠希望のある方やパートナーの方、その周囲の家族の方は赤ちゃんのためにもよく話し合って予防接種をご検討ください。妊娠中は打てないワクチンもあるため前もっての接種が重要です。ただし、あくまで任意なので各個人の意思を尊重するようお願いいたします。
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